近年、環境意識の高まりとともに電気自動車(EV)の普及が加速しています。
EVの導入を検討する上で、注目を集めているのがV2H(Vehicle to Home)システムです。
V2Hは、EVのバッテリーに蓄えられた電力を家庭に供給したり、逆に家庭の余剰電力をEVに充電したりできるシステムです。
今回は、実際にV2Hシステムを導入しているユーザーの事例を紹介し、その運用方法やメリットについて解説します。
ユーザーの環境
- 住宅:セキスイハイムのスマートパワーステーションアーバン
- ソーラーパネル:5kW
- 電気自動車:日産リーフ
- V2Hシステム:導入済み
- 住まい方:在宅ワーカー2人暮らし
V2H活用方法
このうめンちさんは、以下の設定でV2Hシステムを運用しています。
- 充電タイマーオフ、放電タイマーと太陽光余剰電力充電オン: 太陽光発電量、家庭の電力消費量、EVのバッテリー残量を自動で調整し、最適なタイミングで充電・放電を行う。
- 時間帯別電気料金の活用: 夜間など電気料金が安い時間帯にEVに充電し、昼間など電気料金が高い時間帯にEVから家庭に電力を供給する。
時間帯 | 電気代 |
---|---|
デイタイム | 高い |
ホームタイム | 中間 |
ナイトタイム | 安い |
メリット
- 電気料金の削減: 太陽光発電で自家消費を最大化し、時間帯別電気料金を賢く活用することで、電気料金を大幅に削減できる。
- 災害時の備え: EVのバッテリーを非常用電源として活用できるため、停電時にも安心して過ごすことができる。
- 環境への貢献: 化石燃料の使用量を減らし、CO2排出量を削減できる。
注意点
- 初期費用: V2Hシステムの導入には、初期費用がかかる。
- 日中の利用頻度: 日中に頻繁に車を運転する場合は、家庭用蓄電池の方が適している場合もある。
まとめ
V2Hシステムを導入することで、EVと太陽光発電を最大限に活用し、より効率的で環境に優しい生活を送ることができます。ただし、導入する前に、自身のライフスタイルや住宅環境に合ったシステムを選ぶことが重要です。